もう、あなたはいない――パートナー喪失後の穏やかな覚悟を綴る感動の手記
“結婚しない女”と呼ばれたわたしが一緒になったのは、ニューヨークでも有名な作家で、プレイボーイ――。
山あり谷ありの幸せな33年間を経て、「ふたたび一人」で生きていく。その声や仕草、におい、運命的な出会いから最期の表情まで、一足先に旅立ってしまった彼の記憶を抱きしめながら。心の筆で書き留めたエッセイ。
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ライカでグッドバイ
カメラマン沢田教一(ちくま文庫) 「安全への逃避」をはじめとするベトナム戦争の報道写真で、ピュリツアー賞にかがやき、一躍世界に名を知られ、やがて34歳の若さで戦場に散った“日本のキャパ”沢田教一。情熱と野望に満ちた人生の軌跡を、ベトナム、アメリカ各地、ロンドン、香港に訪ねて取材し、浮かび上がらせたノンフィクションの傑作。ベトナム戦争の現実を伝える貴重な記録である。
第1章 離陸 三沢空軍基地
第2章 サイゴン アメリカの戦争
第3章 栄光
第4章 激戦
第5章 頂点 テト攻勢
第6章 香港 再び戦場へ
第7章 カンボジア戦線
終章 あとがきに代えて
蛇の足として 開高 健
解説 表現することの狂気 角幡唯介
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731
石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く(新潮文庫) 731部隊の闇は戦後も続いていた。太平洋戦争中に生態解剖やペスト菌による非人道的な実験を行った細菌戦部隊。残虐な行為に手を染めながら、なぜ彼らは戦犯とならずに済んだのか。そこには隊長・石井四郎とGHQの驚くべき駆け引きがあった。戦後50余年を経て著者自らが発掘した石井の直筆ノート2冊から隠された真実を読み解く。圧倒的な取材から生まれた新しい戦後史。
プロローグ 深い闇
第1部 加茂から満州へ
第2部 終戦そしてGHQ
第3部 石井四郎ノートの解読
エピローグ 軍医たちのその後
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GHQと戦った女
沢田美喜 (新潮文庫) 進駐軍の兵士と日本人女性の間に生まれた混血孤児を救うため、エリザベス・サンダース・ホームを開いた沢田美喜。三菱財閥・岩崎家の令嬢として茅町本邸(現『旧岩崎邸庭園』)に生まれたが、大磯のもと別荘にホームを開いてからは子供のミルク代にも事欠く生活に追い込まれながらも、恐れず怯まずGHQに立ち向かった愛と怒りと波乱の生涯を描くノンフィクション。
第1章 鐘をつく男
第2章 進駐軍との孤独な戦い
第3章 岩崎邸の令嬢
第4章 女彌太郎と岩崎と戦争と
第5章 五番街の聖トーマス教会
第6章 サワダハウスと本郷ハウス
第7章 米情報部とサンダースホーム
第8章 澤田信一の告白
第9章 マヨルカ島
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「パケナム日記」が語る
日本占領 (新潮社) 昭和天皇の側近・松平康昌と米国中枢部の接点に位置し、GHQを介さない非公式ルートの鍵を握るジャーナリストがいた。流暢な日本語、人懐こい風貌、情報を嗅ぎ分ける類稀な臭覚をもつこの人物は、一方で、英語の教師をするほど岸信介と親しく、岸をワシントンに推薦して彼が首相になる道をつくっていく。新発見のパケナム日記が語るその詳細とは。現在の日本の原型を辿る知られざる戦後史。
鳩山邸を訪ねる英国人
マッカーサーに嫌われた男
占領された日本へ再入国
「昭和天皇の側近」松平康昌
フリーメーソンへの誘い
「天皇の伝言」パケナム邸での夕食会
パケナム追跡―日本・英国編
鳩山一郎とダレスの秘密会談
マッカーサー解任と日本の独立
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ニューヨーカーズ
The New Yorkers (新潮社) 夕暮れのニューヨークだからあなたに、私のすべてを話そう。作家ピート・ハミルと結婚し、N.Y.に住む気鋭のジャーナリストが、語りかけ、目を凝らし、聞き入った20の物語。人種も、生まれた土地も、育った文化もそれぞれまったく違う者たちがニューヨークという舞台で繰り広げるひとり芝居。あるときは哀しく、あるときは小説よりドラマティックなニューヨークカーたちの横顔。
聖ヨハネ寺院の鐘が鳴る日
タクシー・ドライバーの孤独
ナンシーのマスク彫刻
ハイチ人の誇り
幻想のアメリカ、幻想の日本
街角のささやかなレジスタンス
ベトナム戦争の残像
リーディーズのアイルランド魂
グローリーの子供劇場
元ブロードウェイ歌手の追憶、他
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目撃 9.11
アメリカ崩壊(文春新書) 不安に満ちた21世紀の扉を暗闇に向かって無理やりこじ開けた同時多発テロ。あの朝からアメリカも世界も大きく変貌した。ハイジャックされた航空機が突入した世界貿易センタービルから数百メートルのところに住んでいる著者は、事件直後、グラウンドゼロを目指して走った。そこで目にしたテロのおそろしい現場の光景、匂い、北タワーから飛び降りる人たち、道路に落ちた航空機のタイヤ、南タワーの崩れ落ちる瞬間。テロを目の前で目撃したジャーナリストの貴重な記録、ルポルタージュ。
第1章 9.11 朝9時3分
第2章 9.11 午後 戦争状態
第3章 9.11 夜 現場近くは“核の冬”
第4章 9.12 グラウンドゼロ取材
第5章 9.13 市内は爆弾予告でいっぱい
第6章 9.14 初めて解放区へ
第7章 9.15行方不明の人びとのポスター
第8章 9.16再びグラウンドゼロへ
第9章 9.17 ウオール街の再開
第10章 9.18 あれから一週間
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アメリア・イヤハート
世界の伝記 NEXT学習漫画 (集英社)
監修解説:青木冨貴子
大西洋横断飛行に成功した女性パイロットアメリア・イヤハート。
あこがれ
子供時代
自立心のめばえ
訓練の日々
パトナムとの出会い
大西洋への挑戦
世界一周飛行
ラストフライト
解説
年表
アメリア・イヤハートの軌跡
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FBIは
なぜテロリストに敗北したのか (新潮社) 9.11の死角。追う者と追われる者、迫真のドキュメント!初めてインタビューに応じたFBI関係者たちの驚くべき証言。事前に掴んでいた数々の情報はいかに黙殺されたか。
第1章 ハイジャック機
第2章 盲目のアブデル・ラーマン師
第3章 アルカイダの足音
第4章 ハンブルクの細胞
第5章 米国で動き出したテロリスト
第6章 九月十一日決行
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「パケナム日記」が語る
占領史追跡 (新潮文庫)昭和天皇の側近・松平康昌と米国中枢部の接点に位置し、GHQを介さない非公式ルートの鍵を握る謎の人物がいた! 流暢な日本語、人懐こい風貌、情報を嗅ぎ分ける類い稀な嗅覚……。歴代宰相の懐に食い込み、機密情報をワシントンに送り続けたC・パケナム。新発見の日記を手がかりに、その全貌を追うノンフィクション。
第1章 鳩山邸を訪ねる英国人記者
第2章 マッカーサーに嫌われた男
第3章 占領された日本への再入国
第4章 「昭和天皇の側近」松平康昌
第5章 フリーメーソンへの誘い
第6章 天皇の伝言とパケナム邸の夕食会
第7章 鳩山一郎とダレスの秘密会談
第8章 マッカーサー解任と日本の独立
第9章 岸政権誕生のシナリオ
第10章 パケナム追跡
終章 多磨霊園に眠る
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ジョン・アルパート
戦争の真実を映し出すーNHK未来への提言(日本放送出版協会) 湾岸戦争やアフガニスタン攻撃、イラク戦争での米軍の攻撃によって死傷する現地民間人の姿を映像で伝え、全米に大きな衝撃をもたらしたアルパート氏。ベトナム戦争以来、戦場の現実、アメリカの「正義」の在り方など、大手メディアが伝えないテーマを撮り続けてきた氏の活動を追い、「真実」を伝えることへの思いを探る。
1 問われる戦争報道のあり方(イラクの戦場で何が起きているのか;「真実」から目をそらすな;アメリカ市民として)
2 ビデオが社会を変える(映像の訴求力;自主制作作品を街頭で;徴兵拒否;中越国境で;使命としての戦争報道;ひとりで撮るスタイル;人びとの懐に飛び込む;ドキュメンタリー技術を教える)
3 現実を見据えることの意味(9.11の衝撃;アフガニスタンへ;タリバンとアメリカ軍「解放」の行方;対話を続ける試み;戦死した若者たち;決して諦めない)
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ジャーナリスティック・アメリカ USA通信
(文藝春秋) 変化を好み、その時代を反映しながら変わり続ける国、アメリカ。日本の新聞やテレビでは追いきれない事件の背景や歴史、市民の考え方などを、可能な限りの取材と調査によるジャーナリスティックな感覚で伝える。
ニューヨーカーの虚飾の果て
星条旗に裏切られた七月四日生まれ
ホームレス殺害事件が物語る米国の変容
ドナルド・トランプのアメリカ式離婚狂奏曲
世界は核ハルマゲドンに備えよ
ジェーン・フォンダCNN王の結婚の必然性
最新ゴッドファーザー、ガディの逮捕劇
ピーター・アーネットの孤独な湾岸戦争
クオモ州知事の出馬断念が投げた暗い影
オリバー・ストーン「ケネディ暗殺の真相」他